H.なぜ大正琴はとても人気になったのでしょうか?
若者はヨーロッパの文化に憧れを抱いていました。それが大正デモクラシー時代でした。(※26)大正琴を演奏することが流行の象徴でした。それは1960年代中期から1970年代の初期に若者がフォークギターを弾くのに憧れたのと似ています。この時代はギターでフォークソングを唄うのがとても人気でした。
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※26.大正琴を弾く若い女性達 |
大正政府は日本の歌曲に西洋音楽を促進しました。大正琴はこうした演奏をするのに適していました。この社会現象によって大正琴はとても人気になりました。旧モデルを新モデルに改良する需要が工場にありました。例えば、弦を2本からもっと増やし、巻線の採用で音色を良くしました。大正琴愛好家によるこうした(※27.〜29.)改良の要求が大正琴の需要と供給を拡大しました。
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※27.弦3本 | ※28.弦4本 | ※29.弦5本 |